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病気にならない!

ブログ 2019.07.18

 富山大と東京大の共同研究グループは、数学理論を使い、マウスがメタボリック症候群を発症する前の「未病(東洋医学で病気の発病前の状態)」の状態を科学的に実証することに成功して、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表しました。概念的な存在で、これまで科学的に捉えることができなかった「未病」の診断や治療など、病気の発症を未然に防ぐ新たな医療システムの構築につながることが期待されています。
 研究グループは、ある状態から別の状態へ移り変わる際に起きる「揺らぎ」に着目し、「健康という状態」と「病気という状態」の間にある未病状態では、生体信号の揺らぎが大きくなると数学理論的に解析しました。この理論を実証する実験を行ったところ、生後8週目以降にメタボリック症候群を発病するマウスを飼育し、3週目から7週目まで1週間おきに脂肪組織を取り出して2万数千個の全遺伝子を解析して、147個の遺伝子で5週目に、時間当たりの遺伝子の複製量が大きく変動する揺らぎが起きて、この時期がマウスの未病状態に当たることを確認しました。
 未病のうちは、健康な状態に戻ることは、簡単ですが、発症してしまうと回復することが難しくなるので、血圧や血糖値、コレステロールなど数値に異常が現れる前の段階で、遺伝子の発現量の揺らぎから未病と診断できる意義はたいへん大きいと思います。
 今回は、メタボリック症候群で実証しましたが、高血圧やアルツハイマー病などの緩やかな時間変化をたどる他の慢性疾患にも応用できるので、高齢化が進む中、健康寿命を延ばし、医療費の抑制につながることへの期待は大きいと思います。
 二千数百年前に書かれた中国最古の医学書「黄帝内経」の未病が、ようやく現代においても取組まれようとしていることに複雑な思いですが、やはり発症する前の時期を捉えて正常に戻すことが最高の医療であると思います。
by 筋知良
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