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　冬至とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなり、日照時間が最も短くなる日のことです。ですから、冬至は毎年変動し、今年は、12月22日になります。日照時間は、太陽の位置が1年で最も高くなる“夏至”と比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があります。
　1年で最も日が短いということは、その翌日から日が長くなっていくということで、冬至を太陽が生まれ変わる日と考え、古来中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であると考えられています。そして、この日を境に再び力が甦ってくることから、陰が極まり再び陽にかえる日という意の「一陽来復（いちようらいふく）」といって、冬至を境に運が向いてくると言われています。
・なぜ冬至にかぼちゃ？
　冬至には、「ん」のつくものを食べると運が呼びこめるといわれ、カボチャは別名「南瓜（なんきん）」で「運盛り」と呼ばれる食べ物のひとつです。前述のとおり、冬至は陰が極まり再び陽にかえる日なので、陰（北）から陽（南）へ向かうことを意味しており、冬至に最もふさわしい食べものになりました。また、カボチャは、ビタミンＡやカロチンが豊富で、風邪や脳血管疾患予防に効果的です。旬は夏ですが、長期保存が効くことから、冬に栄養をとるための賢人の知恵でもあるのです。
・なぜ冬至にゆず湯？
　運を呼びこむ前に厄払いするための禊（みそぎ）だと考えられています。昔は、毎日入浴しませんから一陽来復のために身を清めたのが始まりだと言われています。冬が旬の柚子は、強い香りで邪気を払うと考えられています。また、血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンＣによる美肌効果もあります。さらに、芳香によるリラックス効果もあります。
　元気に冬を越すために、今年の冬至は先人たちの知恵にあやかってみてはいかがでしょうか。
by chirune

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