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新型コロナウィルス感染症の特徴

ブログ 2021.01.30

 現時点で新型コロナウイルスが、私たちの体にどういう反応を起こすか、特に免疫反応について一番信憑性があると思われることを紹介させていただきます。
この病気の一番大きな特徴は、感染してもあまり症状がないので気づかないので、知らずに人に感染させてしまうことです。そして、約9割の人が軽症で済むけれども、約1割が重症化してその内の1~3%ぐらいが亡くなります。急激に患者さんが増えると、病院のベッドが一杯になって重症者も普通の病気も治療できなくなり、医療崩壊といわれる現象が起こるので危機感が持たれています。免疫力が低くなっている高齢者が重症化する傾向があるので、高齢者施設で集団感染が起こると、多数のお年寄りが亡くなります。
 この新型コロナウイルスは、直径が0.1㎛(マイクロメートル)と非常に小さく、ウイルス粒子の内部には遺伝子であるRNAが折りたたまれたように入っています。ウイルスの表面にはSタンパク質あるいはスパイクタンパク質と呼ばれる釘のような構造が、1つのウイルスから100本ぐらい突き出ています。このスパイクタンパク質が人の細胞の上にあるACE2というタンパク質と結合します。このACE2は肺の上皮細胞に多量に存在し、個人差はありますが、口の中、鼻の中の粘膜の上皮細胞にも存在します。肺の上皮細胞にこのウイルスが取り付くことが一番多いため、主に肺炎を起こすことが分かっています。ウイルスが細胞の中に入るための時間はわずか10分ぐらいで、細胞内でウイルスが増殖するには10時間ほどかかります。
 現在分かっていることは、このコロナウイルス反応性のT細胞は別の種類のコロナウイルスに反応してできたようで、こういう免疫を交差免疫と言います。Aというウイルスに感染したらBというウイルスに対して交差免疫ができた、という言い方をします。現在、風邪を起こす4種類のコロナウイルスが知られていますが、そういったウイルスにかかると新型ウイルスに対する交差免疫ができるのではないかと考えられています。
 新型コロナウイルス感染症の場合、軽症の人ほど作る抗体が少なく、重症の人ほど作る抗体の量が多いことが分かっています。もし、作られる抗体が善玉であったなら重症者にはなりません。抗体量が多ければ、軽症者になるはずなのに逆の状況になっています。一方、新型コロナから治った人をみると、善玉抗体ができているのは間違いありません。重症者は抗体量が多くても、善玉抗体以外の、役なしや悪玉の抗体もたくさん作られているので重症になると考えられます。知りたいのは、何が善玉、役なし、悪玉の抗体をそれぞれ作るかということです。個人差があるようですが、どのような人がどのような抗体をどの比率で作るかは、残念ながらまだ分かっていませんが、基礎疾患の有無や年齢、性別、生活習慣等が影響している可能性は高いです。
by グランブラー
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