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　気温が高くなり、ますます熱中症の患者が増えてくる季節になります。熱中症にならない為にも今のうちに暑熱順化をすることがとても大切です。暑熱順化とは、普段から体を暑さに慣れさせることで暑さに対応できる体づくりのことです。エアコンの普及やリモートワーク、運動不足などによって暑さに耐えられる身体を作りが不十分になり、熱中症になる人が増える傾向があります。だからと言って熱い場所で沢山運動すればするほど強い身体になるというわけではないので、暑さに慣れていない初回から本格的な運動をするとかえって熱中症のリスクが高まってしまいます。暑さに慣れていない序盤は、体慣らし程度の運動を心掛け、徐々に体を慣らしましょう。体が暑さに慣れてくると汗の量が増え、暑熱順化が順調に行われていきます。その際に体から出た水分は、忘れずに補給してください。
どんな運動をすると有効かというと、簡単にできて、手軽なのは、大股歩行です。涼しい時間帯にいつもより歩幅を拡げて、少しスピードを上げて歩きます。15分程度で汗が出てくるので、それで効果は出てきます。また、スポーツジムなどの運動施設でも身体を動かして汗をかくことをしていただくことで暑熱順化の獲得に繋がります。運動は身体の深部から熱を産生するので、身体は熱コントロール機能を活性化してくれます。
　しかし、どうして運動はしたくない、運動することが苦手と言う方は、少し効果はおちますが、入浴やサウナも対策が可能です。入浴は、40度前後のお湯に肩までつかり、10～15分を目安に入浴しましょう。汗が額にじんわりと滲んでくるぐらいが目安ですが、体調が悪くなったらゆっくり湯船からあがります。最初は連続して入らず、発汗したら10分が経過していなくても一旦お湯から出るようにします。汗を沢山かく入浴法ですので入浴前にはコップ一杯程度の水を飲み、お風呂から上がったあとも水分補給をするようにしましょう。サウナも同様に暑熱順化への効果が期待できます。
　しかし、やはり身体を動かして、筋肉が熱を作って、それに対応する身体が一番効果が高いです。身体を動かして軽く汗が出ることを続ければ、暑熱順化が獲得できます。また、熱中症の予防には、適度な運動、バランスの良い食事、良い睡眠を心掛けることも重要です。
by　参鶏湯

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