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胆のうの作用

ブログ 2023.05.16

 胆のうは、肝臓で作られた胆汁を濃縮・貯留している器官で、十二指腸に食べ物(特に脂肪)が入ってくると、胆のうが収縮し、十二指腸中に胆汁が分泌され、脂肪の消化を助け、吸収を促進する働きをします。私達の身体の中で、脂質は細胞の外層である脂質二重膜を構成したり、コレステロールは身体の機能を調節するホルモンの材料でもあり、とても重要な栄養素です。
 また、胆汁には脂肪の消化・吸収を助けるだけでなく、肝臓の持つ解毒作用と協力し老廃物を体外へ排泄する働きも持っています。例えば、古くなった赤血球が役目を終え破壊されると、ビリルビンという色素が分解の過程で生じます。肝細胞はこのビリルビンを水に溶けやすい形にして胆汁中に排出しています。最終的に、消化管中に分泌され便とともに体外に出て行きます。また、コレステロールも最終的には肝臓から胆汁を介して体外へ排泄されます。
このような働きをもつ胆汁の分泌が低下すると、栄養素の吸収が低下したり、老廃物の排泄が正常に行われない状態は非常に危険な状態です。肝臓や胆のうなどの異常により胆汁分泌が低下すると、例えば、前述したビリルビン色素は胆汁により多くが便中に排泄されます。そのため胆汁分泌が低下すると便の色が変化します。さらに胆汁への排泄が上手く行われないとビリルビンは血液中に移行する事が知られています。これは、皮膚や白目部分の色が変化したり、血液中老廃物の排泄先である尿の色が変わるという症状として現れることもあります。
 胆汁は、肝胆の弱りなどを通じて分泌低下が起こる事が知られています。食習慣、生活習慣、疲れやストレスなど肝機能に影響を与える因子は多く知られており、これらの改善が第一になります。十二指腸に分泌された胆汁はすべて便中に排泄されるわけではなく、一部は腸内で吸収され再利用されています。腸と肝胆の連携により機能が正常に保たれているのです。肝臓を元気にする事はもちろんですが、肝臓や胃腸を含めた内臓元気を心がける事が大切です。
by ベクトル
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