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腰痛と股関節

ブログ 2020.08.08

 矢状面での運動時の腰椎と股関節との関係には、一定のリズムが存在します。それを腰椎骨盤リズムと呼んでいますが、正常な腰椎骨盤リズムが起きていると、脊柱のきれいな彎曲が観察されます。
 この腰椎骨盤リズムから逸脱しているということは、シンプルに腰椎か股関節のどちらかに制限があるということです。成長期のアスリートにおいては、腰椎分離症や椎間板障害が原因の腰痛を経験する人が多く、その因子として下肢筋タイトネス(筋緊張等)や骨盤と腰椎の協調性不良が報告されています。腰痛のある成長期サッカー選手は、腰痛のない選手と比較し、股関節に対する腰椎の伸展角度が大きいケースが多いと報告されています。
 また、腰椎分離症は、成長期のスポーツ選手によく見られますが、病態は関節突起間部の疲労骨折で、第5腰椎に多発します。体幹伸展動作と回旋動作において、第5腰椎の関節突起間部への応力が特に大きくなることが報告されており、繰り返しの伸展動作・回旋動作が発生原因と考えられています。腰椎分離症の発生要因についてはまだ不明な点が多く、発症要因となるような体幹運動の特徴について着目した研究はほとんどありませんが、成長期のサッカー選手において、腰痛を予防するためには股関節に対する腰椎の伸展を制限させることが望ましいと考えられます。
 一般的に体幹屈曲動作では、初期は腰椎の運動が優位で、中期では同じ割合となり、後期では骨盤の運動が優位になります。腰痛患者での腰椎骨盤リズムは、健常人とは異なることが報告されており、体幹屈曲運動における腰椎と骨盤の運動の協調性不良が腰痛発生と関連する可能性があると考えらます。つまり腰痛改善には、腰椎の動きだけに着目するのではなく、股関節の動きも考慮しなければならないと考えられます。成人の場合は、股関節の動きが極端に悪くなっていることが多いですが、成長期のアスリートは腰椎と股関節との協調性の確認をしないと見落としてしまうことが多いです。
腰痛がなかなか改善しないのは、股関節の動きが悪くなっているケースが多いので、股関節の可動域を拡げるように取り組んでみると楽になる可能性が高いですよ。
by 頃僕来
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