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菌血症

ブログ 2021.10.22

 臓器あるいは組織のどこかに細菌感染巣があって,絶えずあるいは断続的に,その病巣から細菌が本来無菌であるはずの血液中に流出している状態を菌血症と言います。敗血症と混同されることが多いですが、敗血症は「感染を原因として全身性に炎症が起きている状態」と定義されます。一方菌血症は「細菌が血液中に存在すること」を指します。
 菌血症では通常、症状はみられませんが、ときに特定の組織や臓器に細菌が増殖して、重篤な感染症(細菌性髄膜炎や感染性心内膜炎など)を引き起こすことがあります。通常、特に日常的な行為が原因の場合には、細菌が少量しか存在せず、免疫系の働きによって血液中から速やかに排除されるため、菌血症が感染症を引き起こすことはありません。しかし、特に免疫系の機能が低下している状況では、細菌が長期にわたって存在し、数も多くなることがあります。このような場合には、菌血症が引き金となって、ほかの感染症や敗血症と呼ばれる全身性の重篤な反応が起こる可能性があります。
 菌血症になると、細菌が体内の特定の臓器や部位に引っかかり、そこに蓄積することがあります。特に細菌が蓄積しやすいのは、静脈内のカテーテル、人工関節、人工心臓弁など、体内に設置された人工物です。このような細菌の集まり(コロニー)はその部位に付着し続け、連続的または周期的に血流へ細菌を放出します。
菌血症で症状が出やすい部位
・脳を覆う組織(髄膜炎)
・心臓を包む膜(心膜炎)
・心臓弁と心臓の壁を覆う細胞(心内膜炎)
・骨(骨髄炎)
・関節(感染性関節炎)
 日常的な行為によって、健康な人で菌血症が起きる場合があります。例えば、激しく歯磨きを行ったり、歯の治療などで歯ぐきに存在する細菌が血流に入ってしまい、これが菌血症の原因となることがあります。日常的な行為が原因の場合、菌血症から感染症になることはまれですが、口腔内の細菌をしっかりとコントロールしていれば、多くの場合防げるのもです。しかし、最近のマスク装着で唾液の分泌量が減ったり、二酸化炭素の過剰吸引で免疫力が低下することで菌血症に罹患する方が増えています。極力マスクを外して、適度な運動で免疫力を落さないようにしてくださいね。
by 知得留
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