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身体を守る信号?

ブログ 2020.08.12

 我々の身体を害するような状態、損傷を及ぼすような刺激を侵害刺激と言います。この刺激よって興奮する受容器を侵害受容器と言い、痛みの感覚を生じさせます。この痛覚や侵害感覚は、侵害受容器または、その伝導路を構成するニューロン群(侵害受容神経)が興奮することによって生ずる感覚です。
 本来、身体の損傷は常に痛みを生じ、その原因となっている刺激を取り除くための反応を生体に起こさせて、身体の防御機構として働いています。しかし、先天的、事故や病気などの後天的な原因での無痛症は、痛みを感じないため、外傷や疾患が頻繁に起こり、これらが原因となり多くは短命となってしまいます。
 痛みの感覚は、多様であるため,その特徴を現すのはたいへん難しいですが、主な特徴として下記のようなモノになります。
・ 身体のほとんどの部位で受容される感覚ですが、その部位によって感受性に差がある。
・ 不快な感覚や感情を伴う。
・ 痛みの感受性は、周囲の状況や心理的な要素などに影響され易い。
・ 順応(慣れる感覚)が起こり難く、または生じないことが多い。
・ 持続する強い痛み刺激は、交感神経活動を亢進させ,その結果として血圧上昇、心拍数増加、発汗などの自律神経症状をみることが多い。
身体の全ての部分で痛みを感じるわけではなく、痛覚を感じない、侵害受容器が分布しない部位の代表例は、脳実質と骨・軟骨実質、肝臓・肺実質などがあります。しかし、脳血管と脳脊髄膜表面、肝臓の被膜等には侵害受容器があるので、痛覚があります。 脳や肝臓などの侵害受容器がない部分の痛みは、周辺の血管や被膜などから出ていることが多いので、発見が遅れる等の状況が起こってきます。
 そして、順侵害受容器に順応が起こり難いということは,侵害刺激があるかぎり痛みが続くということです。これは、侵害刺激を取りのぞくために重要な役割を果たします。つまり鎮痛剤で一時的に痛みが消えても、痛みの原因になっている侵害刺激が残っている限り痛みは消えません。原因をしっかり確認し、正しい対処で痛みを解消して欲しいモノです。
by 珍香鈴
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