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クールダウン

 スポーツや運動をしたら必ず「クールダウンをしよう」と聞いた事がある方も多いのでは無いでしょうか。まず、クールダウンには大きく分けて2種類あり、ジョギングやウォーキング等の動きがある「アクティブ」とストレッチ等の動きが無い「パッシブ」クールダウンと分けられます。どちらも疲労物質の除去、筋肉痛の予防や柔軟性の向上等が目的とされています。結論から述べると、現時点ではどちらのクールダウンにも疲労の除去、筋肉痛の予防や柔軟性の向上等の効果が低いとされています。疲労の回復等を求めるなら早く栄養の補給(食事)をして睡眠等の休養をしっかり取るのが良いとされています。
 そもそも疲労物質は何もしなくても数時間で代謝される為、クールダウンの作用は少ない様です。また、筋肉痛は筋肉の微細損傷の影響も大きいので疲労物質が減った=筋肉痛が起きない訳ではない様です。ただし、筋肉痛の予防にマッサージやマッサージガンは多少の効果があるとされています。(強さや時間による個人差がとても大きいです)
 では、クールダウンは全く無駄なのかと言うとそうではありません。身体への安全性を考えると大切になってきます。運動後は激しい運動であればある程、血液循環が激しくなります。この時急に運動を終わると筋肉の収縮が一気に減少する為、心臓へ血液を戻す機能が低下してしまうので、結果的に血液循環が滞り心臓が血液を送れず空打ち状態になるのでめまいや吐き気が起きたり場合によっては意識を失う事もあり得ます。これを防ぐ為に徐々に運動強度を落として少しずつ身体の状態を安静時に近づける事が必要となるのでこの場合のクールダウンは有効と考えられています。
 また、クールダウンをした方が気分が良いという方は行っても問題ありませんが、長過ぎたりスピードや力を出し過ぎたりしない様に時間や強度には十分注意が必要です。正しいと思っていることでも意外と根拠なく習慣化されているモノも多いので、確認する方が良いですね。
by スクープ
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