ビタミンCと聞くと身体に良い、お肌に良いという印象をお持ちの方が多いと思います。ビタミンCが不足しているから肌荒れる、風邪を引きやすいと思い込んで、サプリメントを利用している方もおられると思います。確かに、ビタミンCは水溶性ビタミンで、コラーゲンを作り出すために必要不可欠な栄養素です。活性酸素を除去し、ストレス緩和、病気や風邪の予防になると言われておりますが、化学合成されて作られたビタミンCのサプリメントは、逆に活性酸素を発生させ、動脈硬化や心筋梗塞の一因になる危険性も考えられるとのことです。また厚生労働省「日本人の食事摂取基準（2020年版）」によると、ビタミンCを摂りすぎると吸収率が下がるとされています。
　ビタミンCは1日あたり200mg程度までは吸収率が90％となりますが、それ以上になると吸収率は大きくダウンするようです。つまりサプリメントでのビタミンCの摂取量が多すぎると吸収しないで排泄されるだけでなく、身体に負担をかけることになってしまいます。ビタミンCに限らず栄養素は、バランス良くとることが良いと考えられます。食事でのビタミンCの摂取量は1日あたり100mgが推奨量とされています。フルーツでは、カキ、オレンジ、いちご、キウイ、アセロラなどが豊富で、野菜では、赤・黄ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、にがうり、さやえんどう等がお勧めです。
　しかし、なかなか食事で摂ることが難しいと思う方は、咀嚼回数を増やすことでビタミンCと同様な効果も得られることもできます。よく噛んで食べることで唾液量が増え、アミラーゼという消化酵素の働きが良くなり、胃の負担が減ります。負担が減ることで消化で使わなかったエネルギーは免疫に使われることで健康維持・促進に繋がります。また、唾液に含まれるパロチンという成分が髪の毛の発育や肌の代謝を促す美容効果を持っています。別名「若返りホルモン」とも呼ばれています。更に、マスク生活で表情筋も衰えてきている現代人は、しっかりと咀嚼することで鍛えることができ、カロリーも消費しやすいので良いことづくしですね。食事バランス、咀嚼回数を増やす、適度な運動で、より健康的な身体を作っていきましょう。
by　参鶏湯

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