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ファスティング

 「ファスティング」は日本語にすると“断食”という意味ですが、ここ数年で認知度はすごく高くなって、取り組む人が増えているようです。しかし、「食べないで健康になれる」と言われても、その理由がわからないという方も多いので、文献等を引用し、簡単にファスティングについて解説したいと思います。
 健康を考えたときに、多くの人が意識するのは「良い栄養素を取り入れる」という考え方です。それは、ビタミンやミネラルが不足しないように食事を組み立てたり、足りない分は、サプリメントで補うといった具合です。しかし、それよりも優先させる考え方が「余計なものを入れない」ということ、そして「デトックス」、つまり余分なものを体の外へ出すという考え方です。この「足し算」ではなく、「引き算」の健康法がファスティングです。
 人間の体の中には、大別すると「消化酵素」と「代謝酵素」という二種類の酵素が働いています。そして、この消化酵素と代謝酵素は、合わせた数が決まっており、どちらかを使いすぎるともう片方が足りなくなるということが起きてしまいます。現代人は食事を摂りすぎたり、消化に負担のかかるものを多く食べているため、消化酵素を浪費する傾向にあります。そうなると、代謝酵素が足りなくなってしまうのです。
 代謝は、細胞の新陳代謝(入れ替え)や体内の糖質や脂肪を燃やしてエネルギーを作り出したり、不要なモノを排泄するなどの働きを持っています。代謝酵素が減ってしまうとこれらの働きが低下するため、老化や疲労感、そして病気をも招きやすくなってしまうのです。
 ファスティングは、一定期間“食を断つこと”により消化酵素を休め、その分代謝酵素に思う存分仕事をしてもらうことができます。これにより、普段滞っていた代謝活動が活発化し、体調がよくなるというわけです。断食を行う期間は、短いもので半日、長いものだと1週間というプログラムもあります。しかし、専門知識がない人が独断で行うのはリスクを伴います。
 そこで、まずオススメしたいのが、晩ご飯を抜くという方法です。夜は、体温も低下し、副交感神経も優位になるので、代謝酵素も働き易くなります。毎日でなくても、食べ過ぎた翌日にでも取り組んでみてください。それと運動は、代謝酵素を増やしたり、活性化させる効果もあるので、一緒に取り入れてくださいね。

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