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中性脂肪は要らない?

 中性脂肪は、体内に存在する脂質の1つで、体脂肪に多く含まれます。活動のエネルギー源となり、生きていくうえで欠かせないモノです。一般的に血液中に溶け込んだ脂肪のことを「血中脂質」と言います。そして、「中性脂肪」「コレステロール」「リン脂質」「脂肪酸」の4種類が血中脂質ですが、血液検査の対象は、中性脂肪とコレステロールです。
 血中脂質の一つである中性脂肪(トリグリセライド)は、食事から摂取されるだけでなく、肝臓でも合成され、血液によって全身に運ばれて臓器や筋肉等の活動エネルギーとして使われます。身体を動かす時は、血液中の糖質が使われますが、糖質が不足すると蓄えられていた中性脂肪が「遊離脂肪酸」という形に分解されて血液中に放出され、筋肉や臓器等の細胞でエネルギーとして使われます。中性脂肪はこれ以外にも、体温の維持、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の吸収、体脂肪となって内臓の保護や固定などに作用します。
中性脂肪の役割
・生命維持活動に必要なエネルギーとなる
・脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の吸収を助ける
・身体を慣例から守り、体温を維持する
・外部からの衝撃を和らげて臓器などを守る
・臓器が動かないように一定の位置に保つ
 中性脂肪の基準値(正常値)は、空腹時30~149㎎/dlで、150㎎/dlを超えると「高トリグリセライド血症」と診断されます。※2022年から「日空腹時175㎎/dl以上というのも追加されました。中性脂肪やコレステロールが多い状態が続くと、血管の壁に沈着して血管が狭くなり、動脈硬化が起こると考えられています。また、急性膵炎の発症リスクも上がると言われています。しかし、基準値を超えたからと言って、すぐに薬の服用や治療を受ける必要はありません。中性脂肪を減らすように生活習慣に気を付ければ大丈夫でえす。食事では、脂肪分の多いモノを控えるだけでなく、甘いモノやアルコールの摂取も控える必要があります。そして、何より運動をすることが、一番重要です。
by ベクトル
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