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大腿四頭筋

 大腿四頭筋は、脚の上部前面に位置する筋肉で、大腿直筋,中間広筋,外側広筋,内側広筋から構成されています。主に膝関節の伸展に作用しますが、大腿直筋だけは、二関節筋(2つの関節にまたがり作用する筋)で,股関節と膝関節の動きに関与します。骨盤の上部前面(下前腸骨棘)に付着し、上部は縫工筋と大腿筋膜張筋の間,下部は内側広筋と外側広筋の間で簡単に触診できます。主な作用は膝関節の伸展ですが、二関節筋であるため股関節屈曲,股関節外旋,股関節外転にも作用します。大腿直筋の生理学断面積は,大腿四頭筋の約15%を占めます。また,大腿四頭筋の最大収縮時には伸展トルクの20〜25%を担っているといわれています。
 中間広筋は、大腿直筋の下層を通る筋で純粋に膝関節運動に関与します。この筋は,大腿四頭筋のなかでも最も深層に位置するため触診困難です。中間広筋の深層部は膝関節筋とつながっていることがあります(個人差があります)。主な作用は、膝関節の伸展に作用し、膝関節を伸展させた時に全可動域を通して活動します。中間広筋の生理学断面積は,個人差がかなりあり大腿四頭筋の約15〜40%と割合幅大きいです。
 外側広筋は大腿の外側を通る筋で純粋に膝関節運動に関与します。この筋は,大腿の外側部で触診できます。主な作用は膝関節の伸展で、この筋も膝関節を伸展させた時に全可動域を通して活動します。外側広筋の生理学断面積は,大腿四頭筋の40%を占める場合もあるようです。
 内側広筋は大腿の内側を通る筋で膝関節運動や膝蓋骨の安定性に関与します。この筋は,大腿の内側部で触診できます。主な作用は膝関節の伸展です。従来,内側広筋は伸展最終域で活動するといわれてきましたが,現在では否定されています。内側広筋は膝関節を伸展する時に膝蓋骨を安定化させる作用もあります。内側広筋の生理学断面積は,大腿四頭筋の20〜35%を占めています。
 大腿四頭筋は多くの日常生活動作に関わる重要な筋群で、立ち上がりや立位の安定性などにも関与することが多いですが、単独で働くと安定が損なわれます。また,内側広筋の一部線維は膝関節安定性に関与していて,変形性膝関節症や膝蓋大腿疼痛症候群の患者さんに対して大腿四頭筋へのアプローチを選択することもありますが、その部分だけでは、適切な対処とは言えません。
by 筋知良
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