ファッション系のモデルやタレントの間で人気になっているクルミやカシューナッツ、アーモンドなどの「木の実類」で食物アレルギーを起こす人が増えています。これまで、日本人の食物アレルギーの3大原因は鶏卵、牛乳、小麦だったのですが、最新の調査で初めて、木の実類が小麦を抜いて3番目に多いと報告されています。
　調査は、国立病院機構相模原病院の臨床研究センター長らが、全国約1千人のアレルギー専門医から情報を集め行われました。食べて1時間以内に症状が出た即時型食物アレルギーを新たに発症したケースをみると、原因の1位は鶏卵（33・4%）、2位は牛乳（18・6%）で例年と同じでしたが、3位は木の実類（13・5%）になり、4位が小麦（8・8%）と変わっています。木の実類の内訳を見ると、クルミが最も多く、過半数を占めています。その数は、前回調査（の約2倍、9年前の10倍以上に増えていて、意識低下や血圧低下などで救急搬送が必要になる重篤な症状（アナフィラキシーショック）になったケースも増えていると報告されています。
　木の実アレルギーの方は、他のナッツでもアレルギーを発症する可能性があります。交差抗原性といって、同じ種の食品のタンパク質構造が似ているために起こる現象です。木の実でアレルギー反応がある場合、ナッツで反応する危険性は37％と言われています。一般的に、アレルギー症状は風邪や寝不足、ストレスを感じている時などに発症しやすくなっています。自律神経が不安定であったり、免疫力が弱まったりしているた状態の時には特に注意するようにし、身体に良いからと同じものを食べ過ぎないようにしてアレルギー症状を引き起こさないよう気をつけてください。
by　珍香鈴

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