コラム

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異常姿勢

 異常姿勢(良くない姿勢)は、関節や筋肉の構造に悪影響になるだけでなく、頭痛、腰痛、肩こり、下肢関節疾患や抑うつの発症と強く関連していることが確認されています。 スポーツの現場でも、腰椎後弯症やスウェイバック(反り腰)といった異常姿勢は肉離れや膝関節等の疾患の発生率が高いと報告されています。これまで異常姿勢が立位や座位など静的(動いてない状態)な条件での検討、検証されてきましたが、動的(動いている状態)な検討はほとんどなく、下肢関節への影響を含め、異常姿勢が身体に与える影響に関して不明な点が多いです。
 動的な状態での実験一つで、同一被験者に異なる姿勢をとらせ歩行を計測し、歩行時の関節角度変位、筋活動を測定、検討することで、異常姿勢が動作時に下肢や体幹筋に及ぼす影響を明確にするために取り組んだモノがあります。理想的姿勢とされる骨盤直立姿勢を基準とし、異常姿勢であるスウェイバック、骨盤前傾姿勢と比較することで、それぞれの異常姿勢が動作に与える影響を検討することで、姿勢改善の効果検証およびリハビリテーション、健康増進につなげることが容易になりそうです。健常成人男性15名(年齢:24~28歳,身長:172~177cm,体重:65~72kg)を対象として、モーションキャプチャシステム16台で計測し、筋活動を筋電計を用い、体幹・股関節の表層筋と深層筋のいずれも右側に貼付した被験者をトレッドミル上にて姿勢条件①骨盤直立、②骨盤後傾、③反り腰をランダムにとらせ、その際の歩行および筋活動を計測しました。骨盤直立では、歩行周期全般で骨盤変位を認めず、身体の負担は少なかったのですが、骨盤後傾では、前方重心になり、筋活動では歩行周期全般で脊柱起立筋等の腰背部の筋の負担、下肢の負担も大きくなっていました。また、反り腰では、重心位置が低下し、筋活動においては、腹筋群の活動バランスが悪くなり、腸腰筋の活動低下や大腿直筋、縫工筋の活動量増加があり、身体に大きな負担になることが確認されました。
以上のことから骨盤直立は、体幹が安定化することで骨盤変位が減少し身体に無理な負担がかかり難いですが、骨盤後傾では体幹前傾姿勢に対する姿勢保持に背筋群の活動が亢進し、腰や股関節、膝関節への負担が増強することになります。また、反り腰は胸椎後弯に対して身体を保持するため、体幹・下肢の筋活動が増加するので、更に骨盤傾斜が増加し、腰、背等の負担が大きくなると考えられます。つまり、骨盤後傾、反り腰の異常姿勢はいずれも歩行および筋活動に影響を与え、傷害の原因になると考えられますので、できるだけ骨盤直立に戻すように取り組んでいただくことが傷害の改善、予防に繋がります。
by 頃僕来
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