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色の感じ方

 私たちはどのようにして色を見分けているのでしょうか。色を感じ表現する要素には、色合いの“色相”、鮮やかさの“彩度”、明るさの“明度”という3つの要素があります。つまり色に対する感じ方は“色相” “彩度” “明度”の割合の違いで人それぞれ異なり、色の見え方や感じ方も違ってきます。“色相”が色を感じる上で最も大きな要素といわれおり、“色相”で色を識別する割合が少なくなると、「明るさ」や「鮮やかさ」で色を判断するようになるため、特定の色の見分けが困難になるようです。
 眼底に投影された光は、網膜にある視細胞に吸収されます。視細胞は青、緑、赤の光をよく吸収する3種類の色素をもっています。テレビのスクリーンを近くから覗くと、青、緑、赤の粒がモザイクのように並んでいますが、眼の網膜でも同じように3種類の色素が密集しているのです。このような色素によって吸収される光の割合が物によって変わるので、さまざまな色を見ることができるのです。網膜の色素は蛋白質でできており、それぞれが別々の遺伝子のはたらきで作られています。最近の研究によって、このような色素を作る遺伝子のことがよくわかってきました。
 色覚特性(かつての色盲・色弱)とは目の特性の一つで、色を識別する錐体細胞が色の認識・識別が多数派と違うタイプだということです。一般的に赤緑色弱といわれているのは赤と緑の区別がつきにくいタイプで、世界的にはおよそ2億5000万人の色覚特性を持つ者が存在するといわれています。色の区別が普通の人より困難であるだけで、色がわからない訳でも白黒の世界を見ている訳でもないのです。病気や加齢などによる後天性のものもありますが、そのほとんどが先天性のもので、進行するようなことはないようです。
By ルン
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