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血液型と病気?

 血液型といえば、性格診断がおなじみかもしれませんが、血液型と性格の関連性には科学的根拠がないと言われています。しかし、血液型と病気のリスクに関する研究は、世界各国で数多く行われていて、血液型による病気のリスクの違いが報告されています。例えば、胃がんにかかりやすいのはA型の人は、スウェーデンの大学が発表した研究結果によると、最もリスクの低かったO型の人と比べて1.2倍と報告されています。そして、膵臓がんのリスクが高いのは、アメリカ国立がん研究所が発表した論文では、B型の人は最もリスクの低かったO型の人に比べて、膵臓がんのリスクが1.72倍高いと報告されました。脳卒中のリスクは、アメリカの研究では、AB型の人は最もリスクの低かったO型の人と比べて、1.83倍高くなっていました。O型の人は、がんになり難く、心臓疾患(特に冠動脈心疾患)のリスクも低いという報告があります。
 血液型は、死亡率とも関係していると言われていますが、この種のデータは、あくまでも「傾向」として捉えたほうが良いと考えられます。B型の人ほど早く死に易いというデータがありますが、100才以上生きる人たち(超長寿者)にB型の比率が高いというデータもあるのです。
 血液型に関するこうした科学的なデータが得られるようになったのは、血液型にかかわる遺伝子が、脳をはじめとする他の臓器など、さまざまな遺伝子群にも関係しているようですが、血液型の決定因子を考えると環境や食習慣などの生活習慣が大きいと言えます。つまり、血液型が何型であろうと食事や運動などの生活習慣を適切な状態にしておけば、病気は予防できて、改善も期待できます。研究している方には申し訳ないですが、過剰に気にする必要はありません。血液型と病気のリスクに関連があることを知り、自分自身の健康に影響する生活習慣に目を向けたいですね。
by 頃僕来
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