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鎮痛剤の弊害

 今や鎮痛剤(特に非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs)は最も身近で、一般的な薬と言えます。服用を始めると「痛み」が生じるたびに手に取ってしまいがちですが、頻繁な服用にはリスクも多く、身体にはマイナス作用に繋がります。
 特に、薬の使用頻度が高くなりがちなのが頭痛で、ほとんどの人が市販の鎮痛剤を服用していますが、対症療法にすぎません。むしろ鎮痛剤を飲み続けると薬が切れることでより強い痛みが生じる『薬物誘発性頭痛』が発生し、薬の量が増えたり、さらに強い薬を服用するケースに繋がります。慢性頭痛の背後には、睡眠リズムの乱れと脳の酷使があります。なるべく1日7時間ほどの睡眠時間を確保して、脳を休ませることが鎮痛剤の減薬や断薬につながります。
 また、厚労省によると、日本人が症状を自覚する病気やケガのランキングでは、男性の第1位・女性の第2位が腰痛で、日本は世界から後れを取っています。症例の多い脊柱管狭窄症や腰椎すべり症などで不要な手術や古い治療をすることにより、施術後に鎮痛剤が増えるケースが多くなっています。これではもともと多剤処方を受けている高齢者などは、副作用のリスクが増してしまいます。ちょっとした身体の痛みが出るのは当たり前のことで、特に腰の痛みは原因不明のものや治療法が確立していないもの、自然治癒するものがあり、症状を悪化させる恐れのある治療や服薬は避けるべきです。慢性的な腰痛治療では、治療のメインは日常動作や生活習慣の改善で、瞑想やリラクゼーションなどの心理療法や理学療法、運動療法でも痛みを和らげることができます。
 同じく悩まされることが多いのが肩こりで、その概念は日本に特有で、諸外国では疾患や薬の有効性の研究が十分に進んでいません。そうしたなかで日本では、その場しのぎの鎮痛剤が処方されるのが現状です。鎮痛剤は炎症性物質の働きを抑えて痛みを軽減させるので、肩こりのような慢性的な痛みに対し、鎮痛剤は効果が薄いです。抜歯や骨折など炎症性の急性期の痛みには鎮痛作用がありますが、慢性的な痛みは炎症を伴わないので鎮痛剤の効き目は弱く『薬が効いた』と感じるのはプラセボ(偽薬)効果の影響があるとされています。やはり慢性痛の肩こりの治療は腰痛と同じく、まず日常動作や睡眠、運動不足などの生活習慣を見直さなくてはなりません。身体にリスクがある薬に頼らないようにしたいですね。
by 頃僕来
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