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カプサイシン

ブログ 2022.07.04

 気温が高くなると辛いモノを食べて暑さ対策をしようとする人が増えます。また、テレビの番組でも、激辛料理を食べる企画で、芸能人が激辛料理を口の中にかき込み、苦しむリアクションを面白おかしく放映するものが多くなるように思います。中には、人間が食べられるとは思えない量の唐辛子を加えるケースもあり、食道や胃など消化器がダメージを受けることは間違いありません。
 唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、少量の場合は胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の血流を増加させる働きがあります。そのため、胃粘膜保護作用により、胃炎や胃潰瘍になり難い効果がありますが、大量に摂取すると、胃酸の分泌が増加して胃粘膜障害を起こし、胃炎や胃潰瘍になり易く、食道がんのリスクも上がります。また、小腸や大腸にもカプサイシン受容体が存在し、特に肛門側に多い傾向にあるので、痔の人は悪化しやすくなります。小腸や大腸の粘膜を傷付ける可能性があり、潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患の人は摂取を控える方が良いようです。
 辛いモノを食べ過ぎると胃粘膜にダメージを与えるため、胃炎や胃潰瘍がある人は胃痛を訴えやすくなります。カプサイシンは全身の粘膜に影響するため、もともと痔がある人は症状が悪化して痛みを訴えやすくなります。また、腸の粘膜を刺激するため下痢になることも多く、更に気管支を刺激して咳や息切れを生じさせるので、ぜんそくが悪化する可能性もあります。
 辛い物を食べなければいけない時は、カプサイシン自体の吸収を抑える方法はありませんが、食べる前に牛乳などの乳製品を摂取すると、のどや食道、胃への直接的な刺激を和らげることはできるようです。味覚は甘味、うま味、塩味、苦味、酸味に分けられ、これらは舌の味覚受容器の『味蕾』という細胞で認識し、脳に伝わります。しかし、辛味は味覚の一種ではなく、味蕾では認識しません。痛みの感覚として脳に伝わるので、痛みの感じ方の違いで激辛料理の得意、不得意が生まれます。痛みの刺激は繰り返すと慣れるため、辛いものを食べ続けると辛さに強くなります。激辛料理が好きで得意な人は、痛みの感じ方が鈍くなっていることが多いので注意が必要です。
by グランブラー
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