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　ボクシング＝減量というイメージはあるかと思います。なぜそんなに減量するのか？そこまでして動けるのか？という質問をよく受けます。ボクシングは階級制のスポーツで全部で17階級あります。現在、日本のプロボクサー人口が多いクラスはミニマム級〜スーパーフェザー級の60キロ以下の8階級で、世界でも活躍している選手もたくさんおられます。減量する理由としては、身長、骨格、リーチを考慮し、勝つ可能性が高くなる階級を選びます。もちろん、減量せずにそのままの体重で試合をすることもできますが、かなりパワーや身長の差が表れますし、勝つ確率が下がってしまいます。
　なぜ、減量をしてあんなに動けるのか、プロボクサー21人を対象に、試合の1か月前、試合前日、試合の1か月後において脳をMRI（磁気共鳴画像）で撮影。試合の直前に撮影した脳では線条体被殻から第1運動野との間の構造的なつながりが強化されていたそうです。つまり運動の学習とか習熟を司る脳部位が活性化し、これによりボクシングでは「ワンツーパンチ」のような連続運動が、よりスピーディーでスムーズな連続した動きが可能になることができるようになるとのこと。アスリート間で経験的に語られてきた「減量中は身体のキレが増す」理論に対する証拠の1つであると言えるでしょう。私も体感として減量中や試合当日はスピードが増し、体幹が安定しパンチのブレが少なくなります。
　一般の方でもボクサーほど減量をしなくても、日々の食生活に気をつけたりすることをおすすめします。お腹いっぱいに食べすぎないことや夜20:00以降は食べないなどをし、体重コントロールをすると身体が軽く感じたり、脳が活性化して仕事や運動のパフォーマンスが向上していきます。最初はお腹が空くと思いますが、咀嚼回数を増やしたり、白米や玄米を中心におかずの種類(少量)を増やすと満足感が得られます。日本人は糖を代謝することに長けた人種なのでくれぐれも糖質制限や極端な無理な食事制限は避けてバランス良く食事コントロールをしてください。
by　参鶏湯

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