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　私たちの身体は、約60％が水分から成り立っています。体内の水分は、血管やリンパ管を通じて酸素や栄養素、老廃物などを循環させていますが、むくみはこうした働きが、悪くなることで血管やリンパ管にある水分が管外に漏れ出て、細胞と細胞の間でたまってしまうことで起こります。むくみを引き起こす原因は運動不足や冷えなどさまざまですが、「水分を摂り過ぎたから浮腫んでしまう」というよりは、水分不足によって体が水分を失わないようにため込んでしまうことで起こることが多いと考えられています。
　身体を動かすと汗をかき、体内の水分や塩分が奪われますが、この状態が続くとやがて全身の体液循環が滞ってきます。水分不足の状態では、体脂肪をエネルギーとして利用するだけの水分が確保できなくなり、基礎代謝が上がらなくなります。これではせっかく体を動かしても、体内では水分不足によって必要な酸素や栄養素などが十分に行き渡らないばかりか、本来であれば体外に排泄できるはずの老廃物が体内にとどまってしまうこともあり得るのです。このように、むくみを避けるあまり水分を控えると、かえって体がむくみやすくなってしまうことがあります。また、体脂肪をエネルギーに変えて消費するためにも、上手に水分補給をすることが大事です。
　冷たい物を一度にたくさん飲むのではなく、なるべく常温に近いものをこまめにとるほうが身体への負担が少ないでしょう。結果的に基礎代謝アップにもつながると考えられます。まずは体内の血液やリンパ液などの体液がスムーズに循環できるよう、日頃から、適度な運動とこまめな水分補給を行うようにしましょう。健康的な体づくりのための大事なポイントですよ。
by chirune

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