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　温泉で免疫力は上がるのでしょうか？ 答えは「高い確率でYes」のようです。
実際に温泉の研究で、免疫細胞であるナチュラルキラー細胞や、一部のリンパ球の増加が確認されており、大分県湯布院の研究では、毎日温泉に入る小学生は、一般小学生と比べて、20%風邪に罹患しにくいという結果が報告されています。
免疫が上がる理由
①温熱効果
　自宅のお風呂でも温熱効果はありますが、温泉にはたくさんのミネラル分が含まれているため、体を温める作用ははるかに強くなっています。 そのため温泉の方が免疫力を上げる力が強いと考えられます。
「温泉法」という法律で定められた温泉の定義は「温泉水1kg当たり1g以上のミネラル成分が含まれている」です。通常の家庭の湯船には約200kgのお湯が入っていますので、家庭の湯船に換算すると200g以上の物質が溶け込んでいるということになります。一般的な入浴剤は1回あたり30g程度ですので差は歴然です。この温熱効果により血流の改善を促すので、免疫細胞が体内を効率よく循環するようになり、免疫機能が向上すると考えられています。
②リラックス効果
　温泉は自然豊かな森の中や、空気のきれいな海岸や山岳にあることが多く、そういった中の絶景の露天風呂に入浴すると、通常では得られない開放感や感動を覚えます。内風呂であっても、天井の高い浴室の大きな浴槽に浸かった場合はリラックスの脳波であるα波が強く現れたという実験結果もあります。リラックスするには視覚的な情報もとても重要です。景色の美しい露天風呂、綺麗に整えられた落ちついた雰囲気の温泉施設で、広々とした浴槽に入浴すると、それだけで心からくつろぐことができるでしょう。リラックスしてくつろぐことで、ストレスや不安が軽減されれば、免疫力を高めることに繋がるのです。
次回、後編は温泉で免疫力をアップさせるコツをご紹介します。
by chirune

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