体重を減らすには食事の管理が重要になりますが、その時に主食のお米の食べる量を減らす人が多いように感じます。少し前に糖質制限ダイエットが注目され、メディアで取り上げられた影響からお米が太るという誤解が生じました。肥満率が上昇し始めた時期は、日本の食生活が欧米化してお米の消費量がかなり減少していることを考えると肥満の原因は、食生活全体のバランスが崩れたことでお米が原因ではないことが分かると思います。
では、お米はなぜ食べた方が良いのかについて話していこうと思います。お米の約70%は炭水化物で消化されるとブドウ糖に変わります。このブドウ糖が脳の唯一のエネルギー源で、ブドウ糖が不足すると脳に栄養供給が減少し、思考力や集中力の低下、睡眠の質の低下につながってきます。また、糖質は体内でグリコーゲンというエネルギーになるので不足すると疲れ易く感じるようになります。
上記理由以外にも食べた方が良い理由としては脂肪になりにくいという点もあります。急激な血糖値の変動が体脂肪につながるということを聞いた方もいらっしゃるかと思いますが、お米は急激な上昇を起こさずに摂取することができます。また、難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)が含まれており、これは腸内で消化されにくく善玉菌の餌になるため腸内環境の改善になりその結果免疫力を高めることにもつながります。そして、日本人の腸が綺麗と言われていたのは、お米を食べていたからとも考えられます。
お米だけに限らず主食となる炭水化物を長期的に制限すると、体は脂肪だけでなくたんぱく質を分解してエネルギーを作り出します。これが筋肉量の減少につながり結果的に基礎代謝が低下することでダイエットをするはずが体重増加という結果になる恐れもあります。食事内容を変えようと思う場合は、お米を食べる量を減らす前に食事の全体的なバランスを見直していただければと思います。
by 梅おにぎり
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