お酢は、料理に適度な酸味を加え、コクや塩味を感じやすくする効果があります。夏バテなどで食欲が落ちている時は、酸味が味覚や嗅覚を刺激し、唾液や胃液の分泌を促してくれます。最近では「飲むお酢」といったドリンクも販売され、手軽に取り入れられるようになりました。調味料としての役割だけでなく、消化吸収を助け、更に消化酵素を活性化し、善玉菌を増やす効果もあるようで、腸内環境や便秘の改善にも効果があるようです。他にも内臓脂肪を減らしてくれたり、クエン酸回路を活発にし疲労の回復を助けてくれたり、殺菌作用によって保存効果を上げるなど様々な効果が期待できるようです。
お酢は、英語で、VINEGAR(ヴィネガー)といい、語源は、フランス語のvin(ワイン)とaigre(酸っぱい)からきており、直訳すると酸っぱいワインになります。アルコールが、酢酸発酵したものが、ヴィネガー(お酢)となります。実は、お酢は保存していた酒が、偶然変化してできたようです。糖分を酵母菌によって、発酵させたものが、アルコールで、アルコールを、酢酸菌により酢酸発酵させたものがお酢になります。酢の主成分は酢酸ですが、それ以外にクエン酸、リンゴ酸、コハク酸や、たんぱく質を構成する多種のアミノ酸など60種類以上の有機酸が含まれています。
色々な効果が期待できるお酢ですが、酢には酢酸成分と呼ばれる酸が含まれていて、物を溶かす力もあり、歯や胃を荒らしてしまうことがあります。トラブルを回避するには、酢を原液で飲まないようにし、基本的にはお料理に使ったり、多めの炭酸や水で割るなどして摂取するようにしましょう。また、飲むお酢などは、酢酸成分もダイレクトに受けてしまうので、飲んだ後にうがいをし、口内に残った酢酸成分を除去して、歯のエナメル質を酢酸から守るようにしてください。
By ルン
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