スマホやパソコンの使用などで下を向く機会が増え、姿勢が悪くなっていることはありませんか。悪い姿勢は、首、肩凝りや頭痛、腰痛などの原因となることが知られています。身体を健やかに保つには、悪い姿勢を正し、良い姿勢を保つことが大切です。
悪い姿勢を続けると、骨や筋肉に影響を与えることで、変形性股関節症、椎間板ヘルニアなど関節の病気の発症につながることもあります。さらに、内臓に影響を与えるという報告もあります。例えば、前かがみの姿勢を続けることで胃等が圧迫され、正常な働きを阻害し、胃カタル等を発症し易くなります。
また、「緊張して、こり固まり易い筋肉」と「弱って、緩み易い筋肉」というように、両極端な筋力のアンバランスな状態を作ってしまい、良い姿勢を保つことが困難になります。例えば、上半身では下を向く姿勢が続くことで、首や肩、背等の筋肉である僧帽筋や肩甲挙筋がこり固まり易くなります。一方、首の前側の屈筋群は、緩み易くなります。下半身では、身体を支える腹筋群やお尻の筋肉が緩みやすくなります。逆に、腰にある脊柱起立筋はこり固まり易くなります。更に、座ったままの姿勢が続くことで、太ももの付け根の腸腰筋や、太ももの後ろの筋肉であるハムストリングスが固まり易くなります。
筋トレで改善
筋トレというと、昔は、どの筋肉も強く鍛えれば良いと思われがちでした。ですが、ただでさえ負担の掛かっている筋肉に、更に負荷を掛けて鍛えるというのは、身体のバランスを余計に崩してしまうことになります。使い過ぎて凝り固まっている筋肉は、緩むように、弱って緩んでいる筋肉は、しっかり働くように動かしてあげること。つまり、気持ち良いと感じるよう、今の身体の状態に合ったトレーニングこそが、筋力のバランスを整え、良い姿勢につながります。
大切なことは、継続することです。正しい方法でトレーニングを続けて良い姿勢と健康な身体を保ちましょう。
by chirune
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