ビール1缶(350ml)には11~12gの糖質が含まれ、アルコール分と合わせると150kcal前後にはなりますが、ワインだと、小グラス1杯(118ml)でアルコール11g程度(約80kcal)、糖質2~5g弱にとどまり、合計でも90~100kcal程度に収まります。カロリーだけ見ると、ビールよりワインのほうが「太りにくい」ように見えます。実際、英国の健康な高齢男性3000人を対象にした調査では、ビールよりワインのほうが太り難かったと報告されています。
被験者に数週間、毎日ビールあるいはワインを飲んでもらったところ、いずれも1~2缶/杯程度であれば体重や体脂肪率に大きな変化はありませんでしたが、ビール愛好者には、野菜や果物の摂取が少なく、油脂類や加工食品が多いなど食生活で、また、運動量が少ない人が多いことが太る原因になっているようです。
焼酎やウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒は、糖質は0gで、カロリーはアルコールのみですが、これら度数が高めの蒸留酒では、“割もの”の選び方が肝要で、水割り、お茶割り、ハイボールなどが、「太りにくい」飲み方で、フルーツジュースで割るのでは、蒸留酒を糖質0gは帳消しになります。「糖質ゼロ」を謳った酒類も、カロリーはアルコール分のみとなります。
しかし、落とし穴があって、1つは、糖質を含まない分、飲んでも血糖値が上がらないので、空腹感が解消されないうえ、アルコールには食欲増進効果もあるので食欲が増進してしまうことです。「糖質ゼロ」をうたった酒製品の多くには、甘みとして甘味料が使われており、カロリーゼロなのに甘みを感じ、インスリン分泌を促進するホルモンの値を高めてしまい、脳や体が混乱し、糖代謝に異常を引き起こしてしまいます。また、カロリーゼロの甘味料は、腸内細菌叢に影響を与えて炎症を引き起こし、それがインスリン抵抗性につながることも確認されています。糖質ゼロだからと安心しないようにしてくださいね。
by 珍香鈴
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