大手飲料会社や製薬会社等からグルコサミンや、コンドロイチンといったサプリメントが、たくさん販売されています。そして、膝の障害や運動機能が改善するといった内容の宣伝広告がテレビのCM、チラシ、DMでたくさんの方に届けられています。「効果があるの?」とよく質問されますが、「気になるようでしたら、試してみてください。」と案内しています。
グルコサミンは、確かに関節軟骨を構成する成分ですが、摂取してどの程度効果があるかは、実験の方法でかなり差があるようです。グルコサミンまたはコンドロイチンを経口摂取することで関節の構造に利益的な効果があるかどうかの研究結果の報告からもそれが示されています。その内容は、コンドロイチンのみ・グルコサミンのみ・両者併用のケースを、痛みの改善度や関節のすき間の変化などで比較するというものでした。結果、最大の痛みを10としてサプリ摂取後の数値の変化を調べる痛みスケールでは、変化はどれも微差で信頼に値する数値には達しませんでした。
関節のすき間の広さにおいても同じく、改善効果が信頼できる数値は見られませんでした。つまり関節のグルコサミンとコンドロイチン、その両者を併用して投与したグループでも、膝の痛みや関節内の改善は見られなかったと報告されています。
グルコサミンもコンドロイチンも、膝関節の軟骨には欠かせない成分です。だからこそ、効くと言われれば信じて摂取するのもわかります。
ただ、サプリメントは経口摂取なので、胃や腸で分解されてしまいます。もし、運良く有効成分が血中に取り込まれたとしても、軟骨は血流がとても乏しい組織なので、成分が辿り着くのは難しく、サプリメントで痛みの改善、ましてや軟骨の再生とった効果が期待できるとは思えません。
しかし、サプリメントで膝の痛みが改善したという声があるのも事実です。その理由は、「プラセボ効果(プラシーボ効果)」だと考えられています。効果があると信じて飲むことで、本当に効果を感じることがあり、多くは心理的作用によるものと考えられています。イギリス医師会雑誌にもグルコサミンサプリメントの効果について、膝の痛みや機能の改善効果はほとんどがプラセボ効果だと掲載しています。
つまり、摂取するだけでは改善は期待できないので、過剰な宣伝広告に惑わされずに、しっかりと改善するための運動もしてあげてくださいね。
by 筋治良
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