一般的にストレッチは、「静的ストレッチ(スタティック・ストレッチ)」と「動的ストレッチ(ダイナミック・ストレッチ)」に大別されます。
静的ストレッチとは、動きがない状態で筋肉を伸ばすストレッチ方法です。アキレス腱伸ばしなど、同じ姿勢をとって一定時間その姿勢をキープするようなものが静的ストレッチです。一方、動的ストレッチとは、動きながら筋肉をストレッチする方法です。サッカー選手が試合前に行っているブラジル体操などが動的ストレッチになります。
静的ストレッチでは、筋肉の伸びを確認できて、筋肉の伸長の状態を把握できますが、長時間行うと筋肉の働きを鎮静させることになるので、準備運動には、不向きと言われています。動的ストレッチでは、体を動かしながら筋肉を伸ばすことで、心拍数が上昇して体温も上がり、運動前の準備に最適な状態を作り出してくれると言われています。
運動は、一定の動作ではなく、さまざまな動作を組み合わることから、その動きに近い状態でストレッチを行うことで効果を発揮し易いと言われています。つまり、動的ストレッチは、実際の動きに近い動作によって筋肉を伸ばすため、運動前に行うことで、その後に行う運動のパフォーマンス向上に役立つと考えられます。
また、柔軟性にも静止状態での柔軟性と活動状態での柔軟性があります。静止状態での柔軟性が高いからと言って、活動状態での柔軟性も高いとは限りません。その意味でも、運動前の準備運動は、体を動かしながら柔軟性を高める動的ストレッチの方が効果的と思われます。更に、動的ストレッチは、長時間同じ姿勢をとっていて「体がこわばってきたな~」と感じたら、一度立ち上がり、動的ストレッチを行ってみてきださい。静的ストレッチより、大きな効果が発揮され、体も軽くなり集中力も維持できるはずです。
筋トレやランニング前はもちろん、日常生活のさまざまな場面でも動的ストレッチを活用してみてください!
by みちる
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