ハーブの特徴と言えば、個性的な香りです。香りの成分は、大きくテルペンとフェノールに分類され、これらには、“がん”を引き起こす活性酸素を抑える働きがあるといわれています。また、成分により、体内に潜む発がん遺伝子の働きを抑制する効果があることも報告されています。特に、オレガノ、赤ジソ、バジル、セージ、ミントなど、シソ科の植物に強い抗がん作用が確認されています。
古代から薬草?
バジルは、古代ギリシャの”王家の薬草”として浴湯・薬に利用されるなど、古くからその効能が知られています。日本には、意外と古くからあり、江戸時代に中国から伝来していました。バジルの種子に水を含ませるとゼリー状になり、これで目に入ったゴミを洗ってとれるので“メボウキ”と呼ばれていました。また、せき止めや鼻の通りをよくする効果があるといわれ、口内炎、鼻炎、下痢止め、腎臓病にも使われていました。
バジルの効果
鎮静作用・リラックス効果
バジルの香り成分である、リナロール、カンファー、オイゲノールには鎮静作用があり、神経を鎮めて精神的な疲労をやわらげる作用や、リラックス効果があります。
食欲・消化促進効果
香り刺激で食欲を促すだけでなく、胃炎や胃酸過多など胃腸の働きを改善する働きもあります。
殺菌・抗菌作用
殺菌・抗菌作用が強く、風邪、気管支炎・解熱・口内炎など細菌性の病気の予防効果があります。また生葉を揉んですりつけると、虫さされや炎症に効果があります。
咳止め
微量のサポニンを含んでいるので、咳止めの作用があります。
防虫効果
香りの成分シネオールは、蚊がいやがるため、虫除けになります。
また料理でも、パスタのアクセントとして使われるなどおなじみですが、バジルには、肌荒れを引き起こす刺激性の強いメチルカビコールが含まれていますので、直接肌につける時は、十分気をつけましょう。身体にいいからといって大量に食べるのも、かえって毒ですからね。
by chirune
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