12月に入り、暖かかった先月と違い、寒い日が続いています。寒くなると温かいお風呂や温泉は最高ですね。そして、この時期から耳にするのが”ヒートショック”です。最近使われるようになった言葉で、耳にすることも多くなりました。正式な医学用語ではありませんが、急な温度の変化で体に悪影響が及ぶことです。特にお風呂では、誤った入浴により急激な血圧変動が起きることで身体にダメージを受けることをいいます。温度差の激しい場所を行き来すると血圧の乱高下がおき、心臓には大変負担になります。実際、家や居住施設内の浴槽での溺死者数は過去10年間で1.6倍に増え、5000人を超えています。年々減少する交通事故死亡者数(2022年は2610人)をはるかに超えています。また、溺死も含め、入浴に関連する死亡者数は年間19000人と推定されています。(厚生労働省研究班「入浴関連事故の実態把握及び予防対策関連に関する研究」)本来、清潔を保ち、気持ちよい入浴でなぜこんなに多くの人が亡くなるのでしょうか。
入浴事故は、明らかな季節性があり、夏に少なく、12~2月の寒い時期が最も多くなっています。気温が低い冬に多くなることから、ヒートショックが原因であることが強く考えられます。”あれっ、なかなかお風呂からでてこないな”と思ったら、お風呂で倒れていたとならないためにはどうしたらいいでしょうか。
まずは、お風呂場と居間の室温差を少なくすることです。居間が18度以上でも入浴の際18度以下の家では1.8倍も入浴事故が多くなっています。温度差は5度以内になるように暖房などで工夫が必要ですね。かけ湯をしっかりかけ、40度10分の入浴を基本とし、浴槽から立ち上がる時はゆっくり立ち上がるようにしましょう。
日本気象協会からは「ヒートショック予報」https://tenki.jp/heatshock/
も発表されてますので参考にするのもよいでしょう。
by 健幸運動志同士 みさぽん
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