映画とダイエットに意外な関連性があることを英ウエストミンスター大学の研究グループが、ホラー映画とカロリー消費についての研究結果を発表しました。その内容によると、10人の被験者にさまざまなホラー映画を鑑賞してもらい、心拍数、酸素摂取量、二酸化炭素の排出量を測定したところ、普通の画面を見ているよりも平均で約3割強活発になり多くのカロリーが消費されることが確認されています。一本のホラー映画(約90分)を鑑賞しているだけで被験者は平均113kcalも消費し、30分のウォーキングに相当するカロリー消費量に相当するとのことでした。
「座席から跳び上がるほどビックリするシーンのある映画は、心拍数を上げるため、特に効果的で、恐怖にかられると脈が速くなり、血液の循環が加速されます。闘争ホルモンであるアドレナリンが多量に分泌され、基礎代謝量が増加します。更に、強烈なストレスにより、食欲がなくなりますから、代わりに体内の脂肪を燃焼してエネルギーに変えます。」と説明しています。つまり、ホラー映画を座って観ているだけでダイエット効果があることになります。
ホラー映画などを観ることで恐怖やストレス、危険を感じた時に脳の扁桃体に警告を発します。扁桃体は情緒反応を司る部位でもあり、視床下部にメッセージを伝達し、視床下部が体にアドレナリンの放出するようを命じます。交感神経が活発になり分泌されるアドレナリンは、闘争逃走反応の一部を調節するホルモンで、心拍数を上げ、血圧を上昇させ、身体を「戦うか逃げるか」という状態に導きます。恐怖体験は、一時的なストレスとして作用し、その解消時にエンドルフィンが放出されます。このため、ホラー映画を見た後には、一種の「ハイ」状態になり、心地よいリラックス感を得ることができるようです。この現象は、運動後に感じる爽快感と似ており、心身のリフレッシュにつながるので、夏バテ気分を転換させるためにもホラー映画に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
by ガッキー
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