インフルエンザや風邪などの感染症の予防にマスクを利用している方が、たいへん増えてきています。しかし、基本的にマスクでは、風邪やインフルエンザの予防効果は、ほとんど期待できないようです。日本人は、マスクを着けるのが好きと言われますが、そもそも(感染症に関しては)マスクは予防のために使うというより、感染してしまった人が周囲に広げないために使うものです。風邪やインフルエンザに罹ってしまった人がマスクを使用することは、感染の広がりを防ぐために非常に重要です。
感染していない人が、マスクを着用することで周囲からの感染を防ぐ効果は、これまでの研究でマスク単独での予防効果は示されていません。マスクを着用した人と、マスクを着用しなかった人とを比べても、かぜやインフルエンザの発症率に差はないとする報告の方が多数です。
大手スーパーのイオンがマスク着用を禁止したニュースをご存知の方も多いと思いますが、従業員自身の予防のためにするのを禁じています。しかし、「風邪をひいていたり、花粉症に悩んでいたりする場合は、上司の許可があれば問題ない」とありますので、症状のある方についてはマスクの着用を認める方針のようです。それよりもお客様への配慮を優先にした対応は、感染管理においては、イオングループのこの判断は問題ないとのことです。
そして、朝から晩まで一日中マスクを着けている方については、感染管理的には逆効果になるようです。その理由は、マスク表面はしばしばウイルスや細菌で汚染されてしまい、それらを集中させてしまうからとのことです。感染症の予防には、手洗いとうがい、鼻呼吸が有効なので、風邪やインフルエンザに罹りたくない場合はしっかりと行ってくださいね。
by 珍香鈴
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