新型コロナウイルスが猛威を振るう中、某新聞社に「アジア人よりも欧米人の方が、感染者が多い印象を受ける。何か違いがあるのだろうか」と質問がありました。各国の検査実施状況に違いがあるとはいえ、確かに欧米の感染者数の多さは際立っています。
感染に地域差があるとすれば、マスクを含め何が要因と考えられるのかを米国で活動する医師たちに聞いたところ「米国の感染拡大は『政府の初動の遅れ』と断言し、いまだに検査や治療態勢が十分ではないと強調し「マスク着用は、感染拡大を遅らせることができる現時点での数少ない重要な手段だ」と言っています。
また、米国立衛生研究所(NIH)の病理学、ウイルス学専門博士研究員が考えられる要因として指摘したのが「人種の差」です。ウイルスの中には、アジア人が感染すると発病するが、白人は発病し難いといった性質を持つものもあり、新型コロナウィルスに関しては、逆のケースが考えられるようです。更に「市民が受けたワクチンの差」も要因として考えられ、日本や欧州の一部など「結核予防のBCGワクチンを接種している国では症状が軽い、という仮説がある」と紹介しています。
そして、「習慣の差」も影響しており、あいさつ時によく握手やハグをする欧米人の行動は「感染症を広めやすい」と言っています。しかし、各国の感染症対策の差も含め「全て仮説の段階で、現時点で要因として明確に分かっているものはない」のが実情です。
日本は欧米より感染が少ない状態ですが、予防行動に加え、長期化をにらんだ心身両面での健康管理を重視すべきです。甘く見てはいけませんが、必要以上に怖がって何もしないのは、免疫力を下げてしまい、感染リスクを上げてしまいます。適度に身体を動かして、ストレスを発散し、免疫力を落とさないように努めたいものです。
by ボヤッキー
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