電車の座席等で居眠りをしているとき、体が突然、「ビクッ」と動いて目が覚めて、少し恥ずかしい思いをした経験を持つ人も多いと思います。居眠り時、体が「ビクッ」と動くことを医学的には「入眠時ミオクローヌス」と言います。
覚醒から睡眠への移行時、脳の誤作動によって手足の筋肉が収縮することで起こります。自分の意思とは関係なく、体が勝手に動いてしまう不随意運動で、どの年代、性別にでも起こり得る生理現象です。例えば、いすに座ったまま、ソファにもたれかかったままなど、安定していない不自然な姿勢で寝ているときに起こりやすいです。一方、普通に布団で横になって寝ているときには起こりにくいようです。
しかし、頻繁に起こる場合、『周期性四肢運動障害』の可能性があります。この場合、睡眠中に手足が動くので、本人は無自覚なことが多く、眠っているはずなのに熟睡感が得られないことがあります。他には、てんかん発作の可能性もありますが、この場合は睡眠とは無関係です。なお、てんかんにはさまざまな種類があり、数秒から30分以上持続するけいれん発作もあるので、時間だけでの区別は難しく、最終的には脳波などを検査することになります。入眠時、特に不自然な姿勢のときに『ビクッ』となるのであれば心配はありませんが、睡眠中や起きている時間帯に手足の不随意運動があれば神経内科などで確認していただく方が良いようです。
「ビクッ」となる現象を予防法は、寝る前の過度のアルコールやカフェインの摂取、喫煙、夜の激しい運動、夜更かしを控えることです。ストレスや運動不足によっても寝つきが悪くなるため、適度に運動することで予防はできます。
by 知得留
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