冷えは万病のもとです。昔から言われていることですが、冷えはお尻にも、痔にも悪影響を及ぼします。身体が冷えることで、痔核内(肛門がうっ血して腫れている内側)に血栓ができて、いぼ痔が腫れたり、痔ではない人にもできる「血栓性外痔核」(肛門の外にできる痔のようなもの)という病気が引き起こされる場合が多々あります。そのため、夏から秋、秋から冬といった季節の変わり目には、いぼ痔が悪化したり、血栓性外痔核ができる人が増えるようです。
年末年始やお正月には飲酒の機会が増えたと思いますが、お酒を飲むと軟便・下痢便になりやすく、毎日飲酒している方は「形のある便を見たことがない」という方もいるそうです。「痔瘻」の主な原因は、下痢などによって肛門の組織に細菌が入り込むことが多いため、痔瘻になるリスクが高まります。実際、痔瘻の方の飲酒率は高く、禁酒することで形のある便が出るようになり、痔瘻の症状が改善することも多いそうです。下痢がち、軟便気味の方にも、禁酒はオススメです
また、いぼ痔の方も注意が必要です。お酒を飲むと身体が熱くなったりと血流が良くなると錯覚しがちですが、これは毛細血管が拡張することで生じる症状です。毛細血管が拡張した後、破綻することがあり、そうすると出血しやすくなるので、飲んだ翌日に便器が真っ赤になるくらい出血するという、いぼ痔の方も多くいるようです。
更に、お尻のためには、座りっぱなしは厳禁です。お尻および肛門は心臓よりも下にあるため、身体を動かしていないとうっ血しやすい状態になります。身体を動かしたり、横になったりするなど、うっ血を解消する動作をすると、出ていたいぼ痔が中に入ることもありす。1時間に1回は身体を伸ばしたり、動かしたりするなど、座りっぱなしにならないように気をつけることは腰痛など身体の痛みだけでなく、いぼ痔にも有効なようです。
by コオロギ
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