寒い季節になると手足の冷えが気になる方も多いと思います。こうした「冷え性」の原因.改善策を考えていきたいと思います。まず、人間はもともと気温が変化しても一定の体温に保とうとする「恒温動物」です。私達の身体は血液の流れる量を変化させたり、汗をかいたりすることで、体温を一定に保つよう調節されています。
皮膚から「寒さ」を感じた際、その情報が脳の自律神経の中枢、「視床下部」に伝えられ、ここから体温を一定に保つよう指令が出されます。すると血管を縮めて血液をあまり流さないようにすることで、皮膚表面の温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がしにくくします。逆に、暑くて体温が上がりそうなときには血管を広げてたくさんの血液を流し、皮膚の表面温度を上げて熱を出したり、汗をかいて熱を逃がしたりするように調整されているわけです。
私たちの身体は、重要な臓器が集まるからだの中心部を一定の温度(通常は37度前後)に保とうとしています。 特に寒いときは、身体の中心部に血液を集めて、体温を維持しようとします。そのため末端である手先や足先には血液が行き渡りにくくなり、温度が下がりやすくなって、冷えを強く感じるようになるのです。
この際に鍵になってくるのが、筋肉です。体内で1番熱産生が行われるのが筋肉で、筋肉が張っていたり偏った使い方により、働きが悪くなっていると熱が産生されにくくなります。それだけでなく末端部分への血流も滞らせることにより冷え性が成立してしまいます。
特に足の冷えが気になる方の多くはふくらはぎの筋肉が硬くなっていたり、お尻の筋肉が硬い方が多いです。手の冷えが気になる方は胸や背中、肩甲骨周りなどの上半身の働きが悪くなっている方が多いです。子供の頃から冷え性という方が多く、仕方ないと諦めている方も多いと思いますが、筋肉の働きを良くすることで改善は大いに見込めると思います。
by コオロギ
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