姿勢が悪かったり、ずっと同じ体勢のままで長い時間いたりすると、筋肉が緊張状態のまま収縮して、硬くなってしまいます。簡単に言うとこの硬くなった筋肉、これが“凝り(こり)”の正体です。筋肉が硬くなると、血液の循環が悪くなり、疲労物質が溜まって“凝り”や痛みが発生します。筋肉が硬いと、血管を圧迫して血液の循環が悪くなります。血液は筋肉が伸び縮みするときのポンプ作用で循環しています。そのため、筋肉が硬くなるとポンプ作用は低下してしまい、血液循環が悪くなってしまうのです。
運動不足で筋肉を使わない状態が長く続くことは、筋肉が硬くなる原因のひとつです。特に“凝り”を感じやすいのは肩と腰です。肩は、重い頭と腕を支えることになっていて、パソコン作業や読書等で同じ姿勢が続くと、肩周りの筋肉は硬くなって循環障害が起きやすくなります。また、体を支えている腰も、同様に筋肉が硬くなりやすいのです。それ以外の筋肉も動かさない状態が続くとやはり“凝り”が起こります。
解消方法は、ズバリ「筋肉を動かしてあげること!」です。マッサージ、整体と思った方も多いと思いますが、マッサージや整体も筋肉を伸び縮みさせてポンプ作用を回復させることになっています。ただ、そもそも筋肉は、自分で動かす機能を持たしてもらっているので、外部の力で伸び縮みさせるより自分で動かして伸び縮みさせる方がずっと“凝り”の解消効果は高いのです。
肩凝り解消のお勧めは「脱力体操」です。
リラックスして真直ぐ立っていただきます。
① 首を竦めるように両肩を持ち上げて、脱力してストンと肩を落とします。10回程度繰り返してください。
② 次に首を前後左右にゆっくりと動かします。この時にくれぐれも力を入れずに行います。10回程度行ってください。
③ 更に両肩(肩甲骨)を背中の中央に寄せるようにします。3秒程度寄せて、脱力します。これも10回程度行います。
凝ったなと思ったら、試してみてください。ストレッチも効果ありますが、少し動きも入れてあげるほうが効果が高いように思います。身体の状態によっても違いますので、ご自身の一番効果を感じれる方法で“凝り”を解消してみてください。
by 筋知良
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