現代人の顎は、我々の祖先に比べ確実に細くなっているのは、食生活の変化が、大きく関わっていると考えられています。火や道具を使って食物を食べやすく加工するようになると、たくさん咀嚼する必要がなくなったので、顎を動かす筋肉(咀嚼筋等)が衰えて顎を含む顔面頭蓋が退化して小さくなっています。
弥生時代には、1回の食事で約4000回ぐらい咀嚼をしていたと言われていますが、現代人は約600回ぐらいで、戦前の約1400回と比べても半分以下になっています。当然、咀嚼筋は低下し、顎の形状も変わってしまいます。顎が細くなり見た目はカッコよくなったかもしれませんが、問題点もたくさんあります。歯の生えるスペースが少なくなり、歯並びが悪くなりやすい、親知らずが生えてこない、噛まないことで唾液の分泌量が少なくなり、雑菌の繁殖増加による歯周病などのトラブルも起こりやすくなっています。
もちろん食物をよく噛まないことによって消化器官にも負担をかけますので、体調なども崩しやすくなると言えます。よく食事の改善・制限と耳にしますが、食べるモノや調理方法を変えるのは、経済的・時間的な問題も絡んできますので、まずは食べ方を変えてみることをお薦めします。つまり、今より少し多めに噛んで食事をしてみて下さい。(取り合えず、続けれそうな回数から始めてみてください)身体に色々な変化を感じていただけるはずです。
例えば、小学生数名に50m走ってもらってタイムを計測してから、1食の咀嚼回数を1000回以上必ず行うようにしてもらって、1週間後に50m走ってもらってタイムを計測すると咀嚼回数を増やす前の計測記録より平均約0.6秒タイムが伸びたと報告されています。筋力アップだけでなく、学力の向上や代謝、免疫力のアップにも影響するようです。普段何気なく行っている習慣ですが、少し変えるだけ身体全体に良い影響が出てくるようです。
是非試してみてください。
by グランブラー
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