「Go To キャンペーン」の「イベント」や「商店街」を支援する事業も開始が決まるなど、社会経済活動は徐々に活気を取り戻しつつありますが、メンタルの面での後遺症は深刻です。全国の医師を対象にした調査では、「精神疾患」が増加したとの回答が約4割に達していて、自殺者数が増加しているという統計も出ています。芸能界でも三浦春馬さん、竹内結子さん、芦名星さん、藤木孝さん、と自殺が相次ぎ、“コロナ鬱”との関連が懸念されています。
医療情報提供サービス会社が8月に、全国の561人の医師を対象に実施した調査では、コロナ禍の外出自粛や休業要請など生活環境の変化で、患者が増えたり、症状が悪化した疾患を複数回答で尋ねたところ、「不安障害、鬱病などの精神疾患」が38%で最多で、コロナの疑い患者を診察した医師に限ると、精神疾患は47%にのぼったとのことです。こうした心理状態について、臨床心理学の専門家は、「コロナについて不安をあおったり、デマなど不確実な情報が降り注ぐ状況は精神的に追い込まれやすい。周囲に人がいても、体験や感情を共有できず情報を自分だけで受け止めると、極端な判断になりやすい場合がある」と解説しています。
警察庁が公表した8月の自殺者数は、全国で前年同月比15.3%増の1849人で、男性が60人増だったのに対し、女性はその3倍増だったと報告されています。男性と女性の自殺の背景について、「男性は社会の中の役割意識に敏感だが、女性は人間関係を重視して、関係が立ち行かなければ追い詰められるという構図はある」と分析しています。「『死ぬしかない』と思いつめないためにも身近な人の支えが大切だが、困ったことがあれば受けとめることができるなど、温かく寄り添うという姿勢が大事だ」と周囲の方への配慮が必要と言っています。また、自分の現状や今後に向き合う時間が多過ぎると精神を病む例も多いので、適度に忙しくしていることが必要なようです。周囲の人と一緒に外出や食事をしたり、散歩や遠くへの買い物などでメリハリを付けることで、身だしなみなど外向きの自分になるため、メンタル面にもプラスになることが多いので、Go To キャンペーンを利用してリフレッシュしてくださいね。
by スカラー
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