これからどんどん暑くなって、連日の猛暑日なんて当たり前になりそうです。何もしていなくても汗をかくので、夏は代謝が上がって、痩せ易いと思っている人も多いですが、実は代謝は大きく下がって太り易くなります。
　意外かもしれませんが、夏に汗をかくという現象は、代謝が上がっているからという訳ではく、体温の調節のためなのです。汗をかくと汗が蒸発して気化熱として、体の熱を奪っていきます。温度が上がって、身体も熱を産生すると汗がたくさん出て、身体の水分量が極端に減ってしまうので、代謝を下げて熱を産生し難くする時期が夏なのです。そして、それに合わせて食欲も下がることになるのですが、エアコンなどの空調が完備されて、快適な空間で過ごすことができているので、極端に食欲が落ちなくなってしまっています。
　また、脂肪を燃焼してくれるビタミンB郡等の水に溶けやすいビタミンが、汗と一緒に排出され脂肪を蓄え易くなってしまいます。追い打ちをかけるように、エアコンで身体を急激に冷やしたり、冷たい飲み物をガバガバ飲んで、身体を冷やしてしまうので、一層脂肪を蓄積してしまいます。更に涼しい室内と暑い屋外との気温差で自律神経も乱れてしまって、太る原因を増やしてしまうことになります。
　この対策として、有効なのが運動です。運動で、筋肉の働きを高めることで、上がった外気温に抵抗できるようにするだけでなく、代謝を落さないように作用してくれます。その証拠に炎天下でプレーする高校球児は、熱中症になっていないだけでなく、余計な脂肪を付けていません。適度に運動することは、体温も調節してくれて、自律神経を整えてくれ、更にストレス発散にもなります。当然、基礎代謝も上がり、冷えの防止・むくみ解消等が期待できます。暑いからといって、室内でジッとしているのでなく、適度に運動することは、夏太り、夏バテ防止にも効果があります。
by 珍香鈴

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