コロナ禍で、生活環境が変化して、ストレスが蓄積したことによる、帯状疱疹の患者さんが増えているようです。このブログにも何度か取り上げましたが、帯状疱疹は、身体の左右どちらか一方、若しくは両方に、ピリピリと刺すような痛みや痒み、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。
帯状疱疹の原因になるのは、子どもの頃にかかった水痘ウイルス(ヘルペスウイルスの一種)です。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。初めて水痘ウイルスに感染した時は、水ぼうそうとして発症します。子供の頃に水ぼうそうが治った後も、ウイルスはそのまま神経節に潜み、その後何10年と潜伏期間を経て、加齢やストレスなどが引き金となって免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹の後遺症として厄介なのが帯状疱疹後神経痛です。通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリするような痛みが持続することがあります。これは急性期の炎症によって神経に強い損傷が生じたことによって起こります。この痛みが数年間も続くことがあるので、注意が必要です。帯状疱疹は、他の人に帯状疱疹としてうつることはありません。ただ帯状疱疹の患者さんから、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児などに、水ぼうそうとしてうつる場合があります。
一般に、帯状疱疹は自分では判断しにくい病気ですが、80%程度の人は、湿疹の前に、からだの片側にチクチク、ピリピリといった痛みを感じます。痛みと同じ場所に赤い湿疹が出たら、帯状疱疹の疑いが濃いので、皮膚科で確認してもらって対応すると良いと思います。ストレス社会の影響などで中年期から生活習慣病の方も多いので、40歳以上の方は帯状疱疹後神経痛に十分な注意が必要なため、免疫力を低下させないように適度な運動とパランスの取れた食事、質の良い睡眠を心掛けてくださいね。
by コオロギ
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