姿勢の良し悪しは年齢を感じさせる大きな要因ですが、それは見た目に関する問題だけではないようです。米国の臨床施設で60~90代の女性を対象に行った調査によれば、姿勢が悪い女性はそうでない女性よりも早期死亡率が高いという結果が報告されています。更に、新型コロナウイルス感染防止のための自粛生活下で、スマホやパソコンの見すぎにより、いわゆる「スマホ首」になってしまう人も増えていて、。脳神経外科の専門医師は、リモートワークが姿勢に悪影響を与えることを強く訴えています。成人の頭の重さは5~6㎏あり、大きなボウリング球と同等で、長時間下を向いて過ごすのは、これを細い首だけで支えていることになるため、かなりの負担がかかります。スマホを見下ろす姿勢も同じです。首の筋肉の凝りは痛みを生み、ストレスのもとになります。さらに視床下部などにある自律神経の中枢に影響を与え、自律神経が乱れて、食欲の乱れなどで腸内環境の悪化などのリスクも高め、白髪や抜け毛といった症状も招くことになります。
そして、リモートワークが蝕むのは上半身だけではなく、下半身にも影響がでています。出勤に伴う歩行時間が減り、座りっぱなしの時間が増えたことによる「ゾウ足」に悩む人も多くなっています。脚の筋力が落ちると血流が滞って心臓に戻りにくくなり、むくみや下肢静脈瘤の原因になります。更に、血液の循環や心肺、呼吸機能にも関係しているため、心身の活力が低下して心臓病のリスクも上がり、健康寿命が短くなります。
また、食事などから摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、『AGEs』と呼ばれる老化促進物質を生成する糖化を引き起こし、肌のシミやくすみから動脈硬化、糖尿病までを引き起こす“老いのもと”になります。運動の機会が、激減している自粛生活は、体内に糖質が余りやすく『AGEs』が生成されやすい状況なので、久しぶりに会って老けていると感じる人が増えているのです。適度に運動して、糖の消費と血液の循環改善、筋肉の活性化で姿勢矯正を行ってくださいね。
by 頃僕来
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