数多くの健康食品やダイエットサプリメント等が溢れかえっていますが、身体にとって本当に重要な栄養素は、個々違います。一般的な栄養摂取では、三大栄養素となる、タンパク質、脂質、炭水化物を基本と考え、さらにビタミン、ミネラル、食物繊維を合わせて六大栄養素を摂取することが重要であると考えられています。飽食の時代と言われる現代では、3食のおかずやご飯はもちろんのこと、スナック菓子からサプリメント等に至るまであらゆる種類の食品や食材が簡単に手に入ります。
TVの健康情報番組等で「○○の食品が、○○の症状を改善する」といった内容が放送されると、翌日はその食材がスーパーで売り切れているといった現象がしばしば起こります。また、「特定保健用食品」に必要以上にこだわる人がいたり、ひどい場合は好きなお菓子やデザートを食べるために、3食の食事の内の一食を抜いたりする人もいます。
ただ、食品から吸収される栄養素の吸収率に関しては、年齢、性別、人種、あるいは他の食品との食べ合わせ等で差が出ます。食品に含まれる栄養素や成分表を気にする人もいますが、同じものを食べても10人が10人同じように栄養素を吸収できるわけではありません。例えば同じものを食べてもAさんはしっかりと栄養素として吸収されるのに対し、Bさんは消化不良を起こして下痢になってしまう等です。この辺は個々の腸内環境等にも影響される部分なので、何を何ミリグラム摂れば良い等、あまり神経質になり過ぎる必要はなく、食事全体としてバランス良く摂取できように組み立てれば良いと思います。ちなみに、私たちが普段よく食べている海苔等の海藻類を消化できる酵素を持っているようです。日本人の腸が海草に含まれる多糖類を分解できるのは、分解酵素を作る遺伝子を腸内に住む細菌が海洋性の微生物から取り込んでいるためだとする論文が2010年の英科学誌のNatureに掲載されています。海苔等の海藻類は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な栄養素として知られていますが、栄養に富んだ食材でも人種によっては消化吸収できないものもあるため、細かい部分に関してはあまり神経質になり過ぎず、バランス良く、少なめに食べることが重要と思います。
by グランブラー
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