「暖房の効いた室内にいると、頭痛がする。」、このような経験をしたことがある人は少なくないようです。寒さが厳しい冬は、おのずと暖かい室内で過ごす時間が長くなるものですが、暖房の効いた空間にいることで、頭痛や吐き気などの不調が出ることがあります。
「暖房が効き過ぎている空間にいると具合が悪くなる」などの不調の原因は、皮膚や粘膜、呼吸から水分が失われているからです。皮膚や粘膜、呼吸から水分が失われることを『不感蒸泄(ふかんじょうせつ)』と言いますが、暖房の効いた空間では、不感蒸泄の量が多くなってしまいます。また、冬は寒さのせいで水分摂取量が減ることも手伝って、体内の水分が少なくなり脱水を引き起こしてしまいます。その影響で、めまいや頭痛、吐き気などに繋がります。
別の要素としては、寒い場所から暖房の効いた暖かい部屋に移動したときなどの寒暖差によって自律神経が乱れることで、同様にめまいや頭痛、吐き気などの症状が出ることがあります。特に、血液循環の悪い方や高齢者は、温度差の激しい環境に置かれたりすると症状が出やすくなります。尚、寒暖差による自律神経の乱れは個人差が大きいため、どんな人でも極端な寒暖差を避け、暑い部屋に入ったら上着を脱ぐなどして調整することをお勧めいたします。
冬の時期は、暖房の効いた室内で過ごすことを避けるのは難しいと思いますが、なるべく体の不調を引き起こさないためにも暖房の温度設定を控えめにして、エアコンの場合は風が直接当たらないようにし、水分をこまめに取るようにしてください。また、寒暖差や脱水などの体調不良には、適度な運動で血液循環改善や体温調節機能の向上に繋がり、予防になります。寒いからといって、部屋に閉じこもってばかりでなく、身体を動かすようにしたいものですね。
by みちる
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