一般的に歯の本数は、永久歯で28本、親知らずを含めると32本あります。永久歯は、切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯の4種類に分類されます。歯は、表面からエナメル質、象牙質、歯髄、歯と歯茎の間にある歯根膜、歯を支える歯槽骨、歯肉(歯茎)で構成されています。
・エナメル質
歯の一番表面を覆っていて身体の中で最も硬い部分で、この硬さが食べ物をつぶすと共に食事の衝撃から歯を守っています。この部分は削られても痛みがありません。しかし、厚みが薄いため歯ぎしりの癖があるとすぐにすり減ってしまうようです。約97%がヒドロキシアパタイトを主成分とする無機質でできています。
・象牙質(ぞうげしつ)
象牙色をしていることから、この名前がつけられており、エナメル質のすぐ下にあり歯の感覚は、この部分から起こります。そのため、虫歯に侵されたり、この部分に冷たいものや刺激が加わると浸みたりします。象牙質は歯の大部分をしめています。
・歯髄、歯根
象牙質の内側にあり、細い神経と血管が収まっています。そのため、この血管が炎症をおこして腫れると、一緒にある神経が圧迫されて激しい痛みがともないます。
・歯根膜
歯と骨(歯槽骨)をしっかりつなぎ止めると共に、クッションの役割をして骨に伝わる衝撃を和らげています。繊維性の(ゴムのような)細胞でできた膜で、この部分が炎症を起こすと上下の歯を噛み合わせたときに浮いた感じがしたり、痛みをかんじたりします。急性で化膿性の炎症の場合、膿が急にできてこの部分に溜まるので、特に激しい痛みを発するようになります。
・歯槽骨(しそうこつ)
歯を支えている骨のことで、歯周病にかかるとこの骨が溶けてなくなるので歯は支えを失ってグラグラし始めます。ひとたび歯が揺れ始めると、比較的短期間で歯は抜けてしまうそうです。
・歯肉
歯茎のことです。歯槽骨の表面を覆う粘膜で骨を様々な細菌から守るバリアーの役割をしています。健康な状態では、歯と密着していますが歯周病にかかると歯から剥がれて深い溝ができます。その溝に汚れが溜まって歯周病の悪循環へと繋がってしまいます。
歯は言語を発することや、食事、身体の力を発揮することにも非常に重要な役割を果たしています。身体の働きに重要な歯をしっかり手入れし、お口の健康な状態を保てるように心掛けてくださいね。
by 破易怒
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