午後になると「下半身の『浮腫:むくみ』が気になる。」「靴下の跡ができる。」と言った声をよく聞きます。しかし、この『浮腫』とは、身体がどういう状態になっている事を言うのでしょうか。浮腫の一般的な原因として、下記のモノが代表的です。
●血管の静水圧
血管内の水分量が多くなりすぎたり、静脈血圧が上昇する事で、血管から染み出す水分量が増えることで起こります。
●浸透圧・膠質浸透圧
血管と間質を隔てている血管壁には隙間があり、水分や電解質が行き来して体液の調節を行っています。そして、血中内のたんぱく質の多くを占めるアルブミンは血管内で水分を保持する役割(膠質浸透圧)があります。しかし、この機能が保てなくなるか血管壁に異常が起きると浮腫が生じます。
●リンパ液の流れ、長時間同じ姿勢
人は重力の影響を受けている為、夕方や夜にかけて老廃物が下肢に滞留しやすくなります。長時間立ったり、座ったままの状態では、筋肉の働きが悪く、血液の循環も悪くなってしまいます。
また、筋肉の凝りや張りが、リンパ管を圧迫や狭窄、閉塞させて流れが悪くなり浮腫が起こります。特に、静脈やリンパ管の流れに関しては、筋肉の働きが必ず必要となります。下肢の浮腫には、ふくらはぎや足裏の筋肉のポンプ作用が不十分になると大きく影響します。
身体を動かすことで、第二の心臓と言われている下腿の筋肉や、そのほかの部分でも筋肉の収縮・弛緩が起こり、筋肉のポンプ作用により血液を心臓の方へ送り返してくれます。血液循環による浮腫には、デスクワーク・長時間の運転など同じ姿勢が日常的に多い方は、出来るだけ身体を動かすように努めてください。一時的な浮腫みは、心配いりませんが、継続して浮腫みがでるような場合は、心臓や腎臓などの負担にも繋がって重篤な状態になります。浮腫みが出たら何が原因で起こっているのかを確認していただければと思います。
by COMO
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