皆さんは、食べ物を消化するのはどの器官から始まっているかご存知ですか?胃と考える方も多いと思いますが、口が消化器の入り口になります。食べ物を体へ入れる時に、口へ運び、歯で切刻み、噛み砕いたり、すり潰すなど物理的に食べ物のサイズを小さくして、内臓での消化を促します。口の中で食べ物を咀嚼するときに、唾液腺から唾液が分泌され炭水化物等を分解し、消化のされやすい状態にします。唾液に含まれるアミラーゼの働きが、炭水化物を分解し、胃でさらに分解して小腸に吸収のしやすい形にします。胃の蠕動運動などの物理的消化に加えて、酵素に因る化学的消化のおかげで小腸の負担を軽減することができます。
口腔内の唾液は、成人で1日に1ℓ以上も分泌されて、口腔内の細菌や食べ物のカスを洗いながす役割も担っており、食事中の咀嚼行為によって活発に行われる働きです。また、唾液に含まれるムチンは、歯や口腔粘膜を覆うことで、細菌による刺激や感染、歯の磨耗・脱灰(歯のエナメル質の溶解)を防いでくれる粘膜保護の作用があります。また、潤いによって舌や喉の動きが滑らかになり、食塊をスムーズに送るだけでなく、スムーズな会話にも繋がります。呼吸や会話は、口腔内を細菌の繁殖し易い乾燥の危機にさらしますが、唾液の分泌がこれらを防ぐ働きがあるだけでなく、体内の水分量を調節する役割もあります。口や喉の渇きを感じることで水分補給を促して体の水分量のバランスを保ちます。
唾液は、消化器の入り口である口腔内の環境を正常にするだけでなく、身体が正常な機能を発揮できるような作用にも関わっています。消化器の入り口である口腔内は、唾液分泌が大きく関わっていて、その分泌量を促すには、食事ではよく噛む事と運動することでも分泌量が増えます。身体を健康に保つためには、消化器の入り口を健全な状態にすることが大切です。
by 謝謝
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