暑い日々が続くと、ついアイスクリーム等に手が伸びてしまう方も増えると思います。そして、買ってきたアイスクリームを冷蔵庫に入れて、つい閉めたはずの冷凍庫の扉が開いていて、中のアイスが溶けてしまったり、購入後、冷凍庫に入れるまでに溶けてしまったりと、そんな経験がある方も少なくないと思います。実は、一度溶けたアイスを再度冷凍庫に入れる行為は食中毒のリスクが高まるため、健康上好ましくありません。
通常マイナス18度以下で保存されるアイスクリームですが、この冷凍状態では微生物の増殖はし難く品質劣化も少ないため、厚生労働省もアイスクリームは賞味期限記載義務を定めていません。しかし、一度溶けて一定時間放置すると、元々アイスに存在していた微量の細菌やウイルスが増殖するようです。食品微生物センターの研究員は「アイスクリームの中には牛乳や卵が入っているため、黄色ブドウ球菌などの食中毒を発生させる菌が、溶けたアイスクリームの中で、菌が増え食中毒を引き起こすこともある。」と警告しています。
菌は冷凍しても死滅せず、酷いと腹痛や下痢・嘔吐などの食中毒を引き起こします。また、アイスクリームのなめらかな食感は空気が含まれていることによるものですが、一度溶けてしまったアイスは、食感も悪くなるだけでなく、品質が大きく変わります。大手アイスクリームメーカーのホームページでも「溶けた状態で放置されたアイスは品質の変化だけでなく、変敗や腐敗等の品質劣化を起こしている可能性もありますので、お召し上がりはお控えください」と注意喚起しています。
これからの季節つい手が伸びてしまうアイスクリームですが、一度溶けたアイスクリームは勿体無いですが、諦めて新しいアイスクリームを食べるようにした方が良いようです。
by コオロギ
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