スポーツを楽しむのに最適な時期になりました。しかし、運動をしても汗をかき難い人が増えているようです。これは肺がしっかり膨らまず、充分な酸素を体内に取り込めていない酸欠状態でエネルギー源となる栄養素を燃やせていないことが原因かもしれません。
きちんと食べて運動もしているのに汗が出ないのは、酸素が不足している可能性が高いです。体内にたくさんの酸素を取り込むには、肺を大きく膨らまさなくてはなりません。しかし、肺は、言うなればただの“袋”に近い存在で、自力で動かない器官です。肺は、肋骨の間にある肋間筋、そして、肋骨の下部に張りついている横隔膜という主に2つの筋肉で呼吸運動をしています(運動したり、大きく呼吸するときは、胸郭周辺の他の筋肉も参加します。)。横隔膜と肋間筋は連動しているため、横隔膜が伸縮すれば、自然と肋間筋も動いて、肺を大きく膨らませられるようになります。
息を吸おうとすると、肋骨にある肋間筋が伸縮し、同時に横隔膜が縮んで下がるため、肺は大きく広がり、空気を取り込み、肺が酸素を血液に受け渡します。つまり、横隔膜や肋間筋を伸縮しやすくすると、空気を取り入れやすくなり、酸素を体内に取り込みやすいという訳です。しかし、悪い姿勢を続けるなどして血流が滞ると横隔膜や肋間筋も硬くなり、伸縮し難くなるので、空気を取り込み難くなるので、胸郭周辺が固まらにようにする必要があります。また、肺を大きく膨らませることは、横隔膜が胃や腸などの消化器を刺激し、働きをサポートしたり、自律神経の調整にもつながって、脂肪の分解などの働きを活性化してくれます。緊張したり、ストレスを感じた時、深呼吸をすると体の緊張をゆるめる作用は、ダイエット効果にも有効なようですよ。
by 珍香鈴
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