ちょっとしたことから乱れてしまう睡眠のリズム、その要因のひとつになるのが「夜勤」があげられます。
アンケート等で身体の状態を夜勤経験者に確認したところ、誰もが心身の疲労を口にし、体調が崩れるきっかけにもなっているようです。その一方で、夜勤明けの休みの過ごし方は、帰宅後に仮眠する人が多いようですが、「日勤の夜と同じ時間に眠り、翌日も朝に起きる」などと、睡眠のサイクルを崩さない人もいます。
人間の生体リズムは「昼に行動して夜に休む」ようにできています。体温が高い昼間は活動、低い夜間は睡眠に適していて、睡眠の質も夜間の方が高いとされています。夜勤だと、その夜間に働かなければならないので、勤務後に眠ろうとしても、昼間は体温の上昇のせいで睡眠の質も悪くなるため、疲労を十分回復できずに疲労が残りがちになります。
このほか、人間には体内時計をコントロールする「時計遺伝子」があり、この遺伝子は、夜勤への適応のしやすさにも影響します。しかし、東洋人は西洋人に比べて、夜勤に適応できる遺伝子を持つ人が少ないとも報告されており、夜の労働には向いていないようです。
その解消のためには、夜勤途中に仮眠を取ることに尽きますが、できれば2時間程度が望ましいようです。睡眠には、深い眠りを含む「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」があり、これらがバランスが睡眠の質に影響します。2時間程度の仮眠だと、入眠してから出現する深い睡眠を取りつつ、レム睡眠の周期で覚醒できるので目覚めも比較的良いようです。
また、2500ルクス以上の光(一般的な蛍光灯を8本ほど並べたくらいの明るさ)を夜中に浴びる方法もあります。色の波長的には、青色光(ブルーライト)の強さの光を浴びると、眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、「昼に行動して夜に休む」という生体リズムをずらせます。しかし、夜勤から日勤に戻るときは、生体リズムを戻す工夫が、最も重要と言えそうです。
by グランブラー
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